その影響力はアカデミズムの枠を軽々と飛び越えている。『NHKスペシャル』をはじめとする大型報道番組への出演では、平易な言葉で本質を突く語り口が視聴者に鮮烈な印象を与えた。
また『東洋経済オンライン』などの論壇では、市場原理を重視するエコノミストや政治家を巻き込んだ激しい論争が繰り広げられてきた。「財源はどうするのか」「大きな政府になりすぎないか」という批判的な声に対し、井手氏は具体的な試算と歴史的知見を武器に真っ向から反論を重ねている。
賛否両論が巻き起こること自体、彼の議論が既存の利害関係や思考停止を揺さぶっている証拠に他ならない。テレビの前の一般市民から第一線の言論人までを巻き込む熱量は、今なお衰える気配がない。