現場となった密室で、幼い命の灯火が無残にも消えた。2014年、大阪市内のマンションの一室で「NPO法人子育て支援協会」の元代表・姫川尚美による施術を受けていた生後4カ月の男児が意識不明に陥り、その後死亡した。首を強くひねり、反らせ、極端な圧力を加える行為が続けられた末の低酸素脳症だった。
その後の「ずんずん運動死亡事故訴訟」および刑事裁判では、業務上過失致死罪に問われた施術者の過失が厳格に追及された。裁判所は、医学的知見に基づかない危険な手技が赤ちゃんの生命維持に致命的な影響を及ぼしたと認定。有罪判決が確定した。だが、司法が下した断罪の重さとは裏腹に、失われた命と遺族が背負う癒えない苦しみは消えることがない。