中尾明慶の名を一躍全国区へと押し上げたのが、2001年から放送された『3年B組金八先生』(第6シリーズ)です。彼が演じたのは、「チュー」の愛称でクラスのムードメーカー的存在だった津村崇介役でした。
第6シリーズといえば、性同一性障害を抱える生徒を描いた重厚なテーマで社会現象となったシリーズですが、そのシリアスな教室の中で、中尾明慶が放つカラッとした明るさと人間味あふれる芝居は、作品の大きな救いとなっていました。坊主頭をポリポリとかきながら笑う姿は、視聴者に「クラスに一人はいる愛されキャラ」として強烈な印象を植え付けました。
感情を爆発させる泣きの演技や、仲間を思いやる真っ直ぐな表情は、当時13歳前後とは思えないほど生々しく、子役としての評価を決定づける契機となったのです。