舞子公園のもうひとつの大きな魅力は、明治から昭和初期にかけてのハイカラな歴史文化を肌で感じられる点です。かつて風光明媚な避暑地・別荘地として栄えた舞子の海岸線には、個性豊かな歴史的建造物が保存・公開されています。
海辺に佇むひときわ目を引く八角三層の楼閣は、国の重要文化財である孫文記念館(移情閣)です。中国の革命家・孫文が訪れた由緒ある建物であり、日本に現存する唯一の孫文関連ミュージアムとして貴重な資料や優美な内装が展示されています。青い海と朱色の外観のコントラストは、写真映えスポットとしても大人気です。
すぐ隣に位置する旧武藤山治邸(旧鐘紡舞子倶楽部)は、カネボウの社長を務めた武藤山治の私邸を移築・復元した木造2階建てのコロニアル様式洋館です。ステンドグラスやアンティーク家具が当時の華やかな暮らしを今に伝えています。さらに公園北側へ足を延ばせば、昭和初期の貴重な数寄屋造り近代和風住宅である旧木下家住宅が静かに佇んでいます。美しい日本庭園と洗練された数寄屋建築の意匠は、洋館巡りとはまた異なる趣を与えてくれます。