この社会現象の原点にあるのは、クリエイターのトビー・フォックス氏がほぼ一人で創り上げた『UNDERTALE』という奇跡的なインディーゲームだ。2015年にPCゲーム配信プラットフォームのSteamで産声を上げた本作は、練り込まれたゲームデザインと心に刺さるシナリオ、そして何より感情を揺さぶる楽曲群によって瞬く間に世界中へ拡散した。
その後、Nintendo Switchをはじめとする家庭用ゲーム機へ移植され、その人気は不動のものとなった。日本市場への展開において、世界観のニュアンスを一切損なわずに見事なローカライズを成し遂げた有限会社ハチノヨンの功績も忘れてはならない。言語の壁を越えて届けられた物語と旋律は、いまやゲームという枠組みを超え、現代のクラシック音楽シーンに新たな息吹を吹き込んでいる。