世間からの激しい批判に晒されながらも、なぜ彼女は主張を曲げなかったのか。独占取材や過去の発言から浮かび上がるのは、「偏見によって救えるはずの命が放置されている」という強い危機感だった。
当時の日本社会では、嗜好用と医療用の区別すら十分になされず、単なる「違法薬物の擁護」として一蹴されることが多かった。しかし、海外での臨床データや海外患者の生の声に触れた高樹氏は、リスクとベネフィットを科学的に切り分ける必要性を痛感していたという。自らのキャリアを投げ打ってでも社会に提起したかった「真相」は、まさに法制度と人道支援の乖離にあった。