少しでも疑わしい病変に気づいた場合、自己判断で様子見を続けず、速やかに皮膚科専門医の診察を受けることが最善の選択となる。病院で行われるメラノーマの皮膚科でのダーモスコピー検査は、病変部に特殊なジェルを塗り、偏光ライト付きの拡大鏡で観察する検査法だ。
ダーモスコピー検査は痛みを一切伴わず、所要時間も数分程度で完了する。メスを入れて組織を採取する前に、色素の並び方(皮丘か皮溝かなど)をミリ単位で詳細に分析し、良性か悪性かを極めて高い精度でスクリーニングできる。
メラノーマの生存率をステージ別に見ると、早期発見の価値が明確に浮き彫りになる。
病変の厚みが薄く、表皮内にとどまるステージIの段階で手術切除を行えば、5年相対生存率は95%〜98%以上に達する。しかし、リンパ節への転移が見られるステージIIIでは生存率が約50%〜70%に低下し、多臓器へ遠隔転移したステージIVではさらに予後が厳しくなる。
近年は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入によって進行期の治療成績も向上しているが、身体への負担を最小限に抑え、確実な完治を目指すためには、病変が薄い初期のうちに発見・治療することが不可欠だ。