街を歩けば目に入る「20%オフ」と「20%ポイント還元」。一見すると同じくらいお得に思えるが、実はこの2つ、得をする金額が全く違う。結論から言えば、圧倒的に得なのは「20%オフ」だ。
たとえば10,000円の商品を買う場面を考えてほしい。「20%オフ」なら支払う現金は8,000円。つまり8,000円を出して10,000円分の商品を手に入れたことになる。割引率は文字通り20%だ。一方、「20%還元」の場合、10,000円を払って2,000ポイントをもらう。後日その2,000ポイントを使って買い物をするため、合計で10,000円を出して12,000円分の商品を得た計算になる。この場合の実質的な割引率は「2,000 ÷ 12,000 ≒ 16.6%」まで下がってしまう。
2026年のキャッシュレス決済全盛期において、各社が競うように打ち出す「高還元キャンペーン」の裏には、こうした数字の錯覚が巧妙に組み込まれている。額面の数字だけに踊らされず、実際の支払額と手に入る価値の比率を冷静に見極める視点が必要だ。