奄美の歴史を語る上で欠かせない歴史的偉人がいる。薩摩藩の密貿易の罪をかぶり、この地に潜居した西郷隆盛だ。愛妻・愛加那(あいかな)と共に過ごした龍郷や名瀬の地には、今も彼の息吹が強く残っている。
大河ドラマ『西郷どん』の放映によって一躍有名になったロケ地やゆかりの品々は、単なるブームに終わることなく、今も歴史ファンの聖地として愛され続けている。西郷が潜居生活のなかで島の文化を愛し、人々と交流を深めたエピソードは、現在の来訪者にとっても「異文化を受け入れる島の懐の深さ」を再発見する貴重な道しるべとなっている。