池田エライザのキャリアを語る上で欠かせない金字塔となったのが、TBSテレビの日曜劇場枠で放送された『海に眠るダイヤモンド』だ。昭和の高度経済成長期に湧く長崎県・端島と、現代の東京を行き来する壮大なスケールの中で、彼女は謎多き女性・リナ役を演じ切った。
過去を背負いながら炭鉱の島に流れ着き、クラブシンガーとして生きるリナ。その歌声に込められた哀愁と、過酷な運命に立ち向かう凛とした佇まいは、視聴者の胸を強く締め付けた。単なるノスタルジーに終わらせず、生きることの泥臭さと輝きを同時に提示したこのヒューマンドラマにおいて、彼女の存在は作品の屋台骨を支える決定打となった。日本のテレビドラマ史に刻まれるべき名演である。