富士登山を取り巻く環境は、オーバーツーリズム対策と安全確保の観点から歴史的な転換期を迎え、2026年現在は完全事前予約および通行料徴収システムが確固たる制度として定着しています。
先行して山梨県側の吉田ルートで導入された通行料(1人あたり2,000円)の義務化と1日あたり4,000人の上限ゲート規制に続き、静岡県側(富士宮・御殿場・須走ルート)でも入山管理システムが統合運用されています。夜間(16時〜翌日3時)の通行規制によって、弾丸登山(山小屋に宿泊せず夜通し登る無謀な行程)は事実上締め出されました。
初心者におすすめの登山ルートと攻略基準
- 吉田ルート(山梨県側):登山者全体の約6割が利用。山小屋や救護所が多く、初心者が選ぶべきファーストチョイス。ただし週末の登山道混雑は激しく、事前予約枠の早期確保が必須。
- 富士宮ルート(静岡県側):標高約2,400mの5合目からスタートするため登頂距離が最短。全体に傾斜がきつく岩場が多いが、効率的なアプローチが可能。
- 須走・御殿場ルート:下山時の「砂走り」が有名な須走、標高差が最大で健脚向きの御殿場は、いずれも中上級者向けであり、初回登頂では慎重に避けるのが鉄則。