結論から言えば、チコリの成分そのものが直接的に視力を低下させるという医学的エビデンスは、現時点で存在しない。食品分析の専門家は次のように指摘する。
「チコリの主成分であるイヌリンは水溶性食物繊維であり、腸内フローラの改善に寄与します。また、ポリフェノールの一種であるチコリ酸には強い抗酸化作用があり、むしろ身体の炎症を抑える働きがある。眼球や視神経に対して毒性を示すような化学物質は含まれていません」
では、なぜこれほど多くの人が「視力の衰え」を実感しているのだろうか。そこには、成分そのものではなく、私たちの「身体のシステム」が起こす錯覚と変化が隠されていた。