スポーツ組織論およびチームビルディングの観点からRCBの歩みを分析すると、現代の企業組織やプロジェクトマネジメントにも通じる極めて示唆に富む教訓が得られます。
RCBが長年陥っていた罠は、「圧倒的な個の力(タレント)に依存し、システム構築を軽視したこと」に集約されます。コーリやゲイル、デ・ヴィリアーズといった天才たちは、個人の力で奇跡的な勝利を幾度も演出しました。しかし、長期にわたる過酷なトーナメントを勝ち抜くためには、特定の誰かが不調に陥った際にも破綻しない「強固なディフェンスシステム」と「各役割の明確な分担」が不可欠です。
スタープレイヤーの華麗さに目を奪われ、地味ながら勝敗を直結させるポジション(RCBにおけるデスボウラー)への投資を怠れば、最終局面で必ず歪みが生じます。近年のRCBが見せているバランス重視のチーム作りは、まさにこの痛烈な失敗体験から導き出された成熟のプロセスと言えます。
【プロの結論】応援に向いている人・慎重になるべき人の判断基準
これからIPLやRCBに注目しようと考えている日本のスポーツファンに向けて、明確なスタンスの判断基準を提示します。
▼RCBの応援に心から向いている人:
- ドラマ性と感情の起伏を楽しめる人:圧倒的な爆発力と紙一重の敗北が織りなす、ジェットコースターのような展開にカタルシスを感じるタイプ。
- ヴィラット・コーリという不世出のアスリートの生き様を見届けたい人:1人のスーパースターが背負う重圧と情熱を共有したいファン。
- 「初優勝」という歴史的瞬間の当事者になりたい人:常勝軍団ではなく、苦難の歴史を乗り越えて頂点に立つ瞬間をリアルタイムで目撃したい人。
▼RCBの応援に慎重になるべき(他チームを検討すべき)人:
- 手堅く計算通りの試合運びや絶対的な安定感を好む人:盤石の組織力で勝ち星を積み重ねるチェンナイ・スーパーキングス(CSK)やムンバイ・インディアンズ(MI)の方がストレスなく観戦できます。
- 守備主導のロースコアゲームを好む戦術派:本拠地が超打者有利であるため、スリリングな乱打戦よりも緻密な守備戦を好むファンには不向きな場合があります。