夜間に部屋を明るくして寝る習慣と体重増加には、密接な相関関係があることが数々の疫学調査で裏付けられています。米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)が約4万人以上の女性を対象に実施した大規模追跡調査では、部屋の明かりやテレビをつけたまま寝ていたグループは、真っ暗な部屋で寝ていたグループに比べて5年で5kg以上の体重増加リスクが約17%高く、肥満リスクも約33%高かったという衝撃的なデータが示されました。
なぜ寝ている間の明かりが体重増加につながるのか、主な要因は以下の2点に集約されます。
第一に、体内時計(サーカディアンリズム)の狂いによるエネルギー代謝の低下です。夜間に光を浴びることで、本来寝ている間に活性化するはずの脂肪燃焼プロセスが正常に機能しなくなります。
第二に、食欲をコントロールするホルモンバランスの崩壊です。睡眠の質が落ちると、食欲を抑える「レプチン」が減少し、食欲を刺激する「グレリン」が増加します。その結果、翌日無意識のうちに高カロリーな脂質や糖質を過剰摂取しやすくなり、構造的に太りやすい体質が作られてしまうのです。