妻夫木聡さんは、テレビ番組やインタビューの場で時折、飾り気のない子育ての日常を明かしています。公の場で語られた言葉の端々からは、単に「育児を手伝う」という受動的な態度ではなく、主体的な当事者として家庭を運営している様子がはっきりと伝わってきます。
特番インタビュー等で語られた実際のエピソードには、次のようなものがあります。
- 徹底した日常業務の分担:お風呂入れやオムツ替えはもちろんのこと、朝の離乳食作りやお弁当の準備など、早朝の台所に立つことも日常茶飯事。
- 家族優先のスケジュール管理:長期ロケや過酷な役作りが入る期間を除き、可能な限り子供の就寝時間や起床時間に合わせて生活リズムを調整。
- ベビーカーを押しての散歩:変装で顔を過剰に覆い隠すこともなく、ごく自然体で子供と公園を散歩し、道端の草花や虫を一緒に観察する姿の目撃談。
自らの役者人生についても「子供が生まれてから、命に対する責任感や他者への共感の深度が劇的に変わった」と述懐しています。映画『ある男』などで見せた人間の業や孤独、愛を静かに表現する重厚な演技は、家庭内で命を育む生々しい日常の格闘と地続きになっているといえます。