真駒内滝野霊園の魅力はモアイ像だけにとどまりません。霊園の奥へと足を進めると、世界的な建築家・安藤忠雄氏が手掛けた「頭大仏殿」が姿を現します。開園30周年記念事業として2015年に竣工したこの建築は、外側から見ると小高い丘の頂上から大仏の頭頂部だけがひょっこりと顔を出しているという、極めて斬新なランドスケープデザインが施されています。
水庭を迂回し、打ち放しコンクリートの静謐なトンネルをくぐり抜けると、吹き抜けのドーム状の祈り空間に鎮座する高さ13.5メートルの巨大な大仏が頭上から柔らかな自然光を浴びて現れます。その圧倒的な静寂と光の演出は、訪れるすべての人の心を打つ力を持っています。
大仏を包み込む丘には約15万株ものラベンダーが一面に植栽されており、見頃を迎える7月中旬から7月下旬には丘全体が鮮やかな紫色の絨毯へと姿を変えます。紫の花々と青空、そしてそこから顔を覗かせる大仏の姿は、夏の北海道を代表する屈指の絶景です。
さらに園内には、イギリスの古代遺跡を忠実に再現した「ストーンヘンジ」も鎮座しています。こちらは永代供養墓としての役割を担っており、神聖な円陣を描く巨石群が独特の厳かな雰囲気を漂わせています。