長年にわたり自由民主党の最高幹部や副総裁、財務大臣などの要職を歴任してきた麻生太郎氏。その堂々たる発言力や独自の政治スタイルは、こうした圧倒的な家柄と無縁ではない。党内における強いグリップ力や、激動する内政・外交の土壇場で見せる強気の政治判断は、幼少期から吉田茂をはじめとする歴史的人物に囲まれて育った環境が形成したと言われている。
政治・行政の意思決定プロセスにおいて、血脈が持つインフォーマルなネットワークは、時に公式な組織運営以上の力を発揮することがある。名門一族としての自負と責任感が、政策の方向性や権力闘争の局面でどのように作用してきたのか。自民党の歴史を振り返る際、麻生家の血筋が与えた影響を無視して語ることは不可能に近い。