生物多様性と壮大な景観が評価され、島の一部は奄美群島国立公園に指定されている。貴重な動植物を守りながら観光価値を高めるため、喜界町役場を中心に喜界島ジオパーク構想の推進が進められてきた。
島全体を一つの「地球博物館」と見立てるこの取り組みは、持続可能なエコツーリズム産業の育成と密接に結びついている。地元の認定ガイドが案内するウォーキングツアーでは、巨大なガジュマルの巨木が根を張る森や、地下水が浸食してできた鍾乳洞など、通常の見学では見落としがちなディープな見どころを深く味わえる。
環境保全と経済活動を両立させる仕組みづくりは、離島振興の先進モデルとしても注目を集める。自然を消費する観光から、自然を学び守る旅へ。島の観光スタイルは新たな次元へと進化している。