療養病棟とは?一般病棟との違いや入院条件・費用と期間の真相

療養病棟とは?一般病棟との違いや入院条件・費用と期間の真相

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病院という看板を掲げていても、ベッドの種別によって果たすべき役割は180度異なります。医療機関の病床は主に「急性期」「回復期」「慢性期」に分類されますが、このうち慢性期の医療ニーズを一身に担っているのが療養病棟です。

急性期の治療を担う一般病棟は、発症直後の疾患や外傷に対して濃厚な検査、投薬、手術を行い、早期に生命危機を脱することを至上命題としています。看護師の配置も患者7人〜10人に対して看護師1人(7:1や10:1)と手厚く設計されており、入院期間は原則として数日から2〜3週間程度を前提とします。病状が一段落した段階で「退院または転院」がルール化されているのはこのためです。

これに対し、療養病棟と一般病棟の違いは「急性期の医療を脱したものの、引き続き日常的な喀痰吸引、中心静脈栄養、酸素療法などの医療処置と手厚い介護支援を同時に必要とする長期療養患者」を対象としている点にあります。看護配置は20:1、介護職員が20:1という体制が基本となっており、医療スタッフの配置を適正化しつつ、日常のケアと医療管理を両立する仕組みです。

また、混同されやすい回復期リハビリテーション病棟との違いも見落とせません。回復期病棟は、脳血管障害や大腿骨骨折などの発症から一定期間内の患者に対し、1日最大3時間(9単位)の集中的なリハビリを提供し、集中的に在宅復帰・日常生活動作(ADL)の改善を目指す場所です。入院できる期限も最長150日〜180日と厳格に法律で定められています。一方、療養病棟は機能改善よりも現在の健康状態の維持や悪化防止、終末期の医学的管理が主眼であり、提供されるリハビリ量も1日20分〜40分程度にとどまる傾向があります。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。