インターネット通販やSNSの情報を見ていると、「皇室御用達」という言葉を巡っていくつかの誤解や不正確な情報が散見されます。消費者が正しい知識を持って品物を選ぶために、知っておくべき盲点を整理します。
誤解1:「皇室御用達と書いてある商品はすべて宮内庁公認である」という誤り
前述の通り、1954年に公式の許可制度が廃止されたため、現在「宮内庁が公式に認定・公認した御用達マーク」というものは存在しません。
景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)の観点からも、宮内庁との実質的な取引実績や納入実績がないにもかかわらず「皇室御用達」「宮内庁御用達」と誇大に表示して消費者を誤認させる行為は、優良誤認表示として規制の対象となります。現在信頼できるブランドは、過度な「御用達」アピールを自ら行わず、「納入実績」や「歴史的経緯」を客観的事実として静かに記載しているのが通例です。
誤解2:「一度納入したらずっと御用達と呼ばれる」という誤り
宮内庁への納入は、品目ごとに定期的な見直しや競争入札が行われています。過去に数回納入しただけの業者が「御用達」を名乗り続けるケースも一部で見受けられますが、真に信頼に値するのは、何十年・何世代にわたって継続的に調達・愛用されている老舗やメーカーです。