甘美な女性像の裏に潜む波乱の素顔!東郷青児が遺した名画の真実

甘美な女性像の裏に潜む波乱の素顔!東郷青児が遺した名画の真実

甘美な女性像の裏に潜む波乱の素顔!東郷青児が遺した名画の真実の要点を詳しく解説してご紹介します。

若き日の彼は、最初から甘美な美人画を描いていたわけではない。大正期に弱冠18歳で画壇に登場した際、未来派やキュビスムの息吹をいち早く取り入れた前衛的な表現で世間に大きな衝撃を与えた。

1921年に海を渡ったフランス・パリで、彼はまさに狂乱の時代(レ・ザネ・フォル)の渦中に身を投じる。現地の芸術家たちと交流を深め、鬼才ジャン・コクトーらと交歓するなかで、最先端の視覚表現を貪欲に吸収していった。名門サロン・ドートンヌへの出品を重ねる中で磨かれたのは、当時ヨーロッパを席巻していたアール・デコの洗練された幾何学的感覚と、日本人特有の繊細な情緒の融合である。洋画の枠組みを根底から揺さぶる独自の造形美は、この異国の地で産声を上げた。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。