日本の刑事施設に収監されている死刑確定者の現在人数は約100人前後で推移しています。新規の死刑判決確定ペースが鈍化している一方で、高齢化による病死や、再審請求による執行保留が重なり、全体の収容数は高止まりの状態にあります。
現在、死刑判決確定から執行に至るまでの平均期間は約7年から8年程度とされていますが、個別の事案によっては20年以上の長期にわたり拘置され続けるケースも珍しくありません。長期収容に伴う確定者の認知症発症や身体機能の衰退など、処遇上の新たな課題も浮き彫りになっています。
また、2009年に導入された裁判員裁判による死刑判決の執行も重要な論点です。一般市民が重い決断を下した死刑判決について、2015年に初めて執行が行われて以降、複数の確定死刑囚に対して命令が下されてきました。プロの裁判官のみならず、市民感覚が反映された判決に対しても、法務省は従来の慣例に沿って粛々と審査と執行を継続しています。