ディズニープリンセスの歴史を紐解くと、制作当時の社会背景やフェミニズム運動の進展、ジェンダーロール(性別役割分担)の価値観がキャラクター描写に直接反映されていることが分かります。
第1世代(クラシック期:1930〜1950年代)の白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫は、過酷な境遇に耐え忍び、純真無垢な心で「いつか白馬に乗った王子様が救いに来てくれる」ことを信じる受動的なヒロイン像が主流でした。
第2世代(ルネサンス期:1980〜1990年代)に入ると、アリエルやベル、ジャスミンのように自らの知的好奇心や意志に従って未知の世界へ飛び出す活動的なキャラクターへと進化します。ポカホンタスやムーランのように、自らの命を賭して家族や部族、国家を守る「戦う女性」が登場したのもこの時代です。
第3世代(モダン期:2000年代後半以降)では、自分の夢のために働くティアナ、外界への憧れを行動力に変えるラプンツェル、そしてメリダ、モアナ、ラーヤのように「男性との恋愛成就」を物語のゴールとせず、自己実現や共同体のリーダーとしての責任を全うするプリンセスが標準となりました。