館内の大浴場に足を踏み入れると、柔らかな湯の感触が肌を包み込む。武雄温泉特有の弱アルカリ性単純温泉は、さらりとした肌触りでありながら湯上がりには驚くほどの保温・保湿感を実感できる。移動で強張った身体が芯から解きほぐされていく感覚は、駅前ホテルであることを忘れさせるほどの贅沢さだ。
武雄市観光協会が発信する観光ルートにもある通り、ホテルから少し足を伸ばせば、東京駅の設計でも知られる名建築家・辰野金吾が手がけた武雄温泉のシンボル「楼門」が佇む。鮮やかな朱塗りの楼門と武雄温泉新館を見学し、歴史のロマンに触れたあとにホテルの清潔な大浴場で再び汗を流す――この新旧の湯巡り体験こそ、この宿を拠点にする最大の醍醐味といえる。