多くのメディアで活躍するマナー講師の西出ひろ子氏は、著書や自らの指導枠組みである『プロが教える美しい立ち居振る舞い講座』において、形だけにとらわれない「相手への思いやり」を軸とした所作の重要性を説いている。同氏によれば、座り方の美しさは精神的な余裕と直結しているという。
西出氏が提唱する基本は、動作を一つひとつ分離させて丁寧に扱う「セパレートの法則」だ。椅子に近づき、立ち止まり、服を整え、静かに腰を下ろす。これらの流れるような一連の動きに一瞬の間(ま)を持たせることで、佇まいに落ち着きと圧倒的な気品が生まれる。