しかし、運命は残酷だった。DaiGoが大学生の時、母親はガンを患う。理系の知識を総動員し、少しでも母の命を延ばそうと治療法を調べ尽くした彼だったが、現代医学の限界の前に無力感を味わうことになった。母の死。それは彼の人生における最大の挫折であり、同時に彼を「メンタリスト」へと駆り立てる決定的な引き金となった。
「なぜもっと早く気づけなかったのか」「なぜ自分には救えなかったのか」。この圧倒的な無力感と後悔が、彼に「人の心を動かし、行動を変える技術」を追求させる原動力となった。彼のパフォーマンスの根底には、失われた命への手向けと、二度と大切な人を失いたくないという痛切な願いが隠されている。