インターネット上の旅行ブログやSNSのショート動画では、「韓国にはソフトクリーム専門店が少ない」「普通のアイスと同じ扱いをすれば良い」といった短絡的な言説が散見されます。しかし、これは現場の実情を正確に捉えていません。
韓国の外食市場では「상하목장(サンハモクチャン=上夏牧場)」や「백미당(百味堂=ペンミダン)」に代表されるオーガニック生乳を用いた高級ソフトクリームが確固たる地位を築いており、若年層の間ではチュロスや蜂の巣(ト蜂の巣蜜)を添えた進化系ソフトクリームのブームが継続しています。つまり、「ソフトクリームという文化が存在しない」のではなく、「単語の使い分けが日本以上に厳密である」というのが真相です。
もう一つの盲点は、コンビニエンスストアでの扱いです。日本のコンビニのようにレジ横にソフトクリームマシンが設置されている店舗は韓国内では極めて稀です。コンビニでソフトクリーム状のものを求める場合、アイスケース内にある「더블비안코(ダブルビアンコ)」や「빵빠레(パンパレ)」といった定番のコーン型カップアイスを購入する形になります。店員に「ソフトクリームのマシンはありますか?」と尋ねても設備自体が存在しないため、店舗形態ごとの流通差を理解しておく必要があります。