日本スポーツ振興センター(JSC)が公表している施設公式データによると、国立代々木競技場第一体育館の最大収容人数は13,243席(固定席・可動席などを含む)と規定されています。しかし、この数値をそのまま「ライブの観客動員数」として受け取るのは早計です。コンサート開催時には音響・照明機材のコントロール卓(PAブース)や大型ステージが設置されるため、使用可能な座席数はステージレイアウトによって大きく変動します。
実際の音楽イベントにおける座席パターンと動員数の目安は、主に以下の3つの構成に分類されます。
最も一般的なのが、会場の短辺側にメインステージを組む「エンドステージ(北側または南側メイン)構成」です。この場合、ステージ裏側にあたるスタンド席は完全に潰れ、アリーナフロアの一部も機材や演出スペースとして削られるため、実質的なライブ動員数は約9,000人〜11,000人程度に着地します。アリーナツアーの多くはこの形式を採用しています。
一方、フロア中央に舞台を配置する「センターステージ(360度開放)構成」を採用した場合は、東西両面のスタンド席をフル活用できるため、約12,000人〜13,000人という公式キャパの上限に近い動員が可能になります。また、花道やバックステージ(バクステ)、トロッコ動線を組み込む特殊なステージ構成では、アリーナの指定席数が削られる代わりにスタンド前列の体感距離が劇的に縮まるなど、演出プランによって空間の使い方が柔軟に変化します。