二刀流を可能にする規格外のフィジカル。その遺伝的・肉体的ルーツを探ると、母・加代子さんのアスリートとしての輝かしいバックボーンに突き当たる。加代子さん自身、学生時代はバドミントンの実力者として知られ、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場を果たしたほどのトップ選手だった。
バドミントンは、瞬発力、フットワーク、そして何より肩甲骨や手首のしなやかな柔軟性と空間認識能力が問われる過酷な競技だ。幼少期の翔平少年は、母と一緒にシャトルを打ち合う遊びを通じて、知らず知らずのうちにこの柔軟性と手首の強いスナップを体得していった。現在のMLBで唸りを上げる160キロ超の剛速球や、鋭い変化球、そして広角に打ち分けるロングティーの弾道には、母から受け継いだしなやかな筋膜と関節の可動域が色濃く反映されている。