視聴者が最も固唾を呑んで見守っているのが、ABEMAとDAZNという2大プラットフォームの動向だ。カタール大会で全64試合を無料生中継し、日本のインターネット配信史に金字塔を打ち立てたABEMA。だが、当時の巨額投資は先行投資としての側面が強く、試合数が1.5倍以上に膨らむ2026 FIFAワールドカップでも同じ戦略を貫けるかは未知数だ。
一方、スポーツ専門の定額制動画配信でシェアを握るDAZNは、アジアカップやW杯最終予選のアウェー戦を独占配信してきた実績を持つ。加入者ビジネスを主軸に置くDAZNが本大会の権利を押さえた場合、完全無料での開放ではなく、一部のハイライトや日本戦を除いた有料ペイウォール(課金制)の構築が現実味を帯びてくる。関係者の間では、全試合の「完全無料開放」を維持するハードルは極めて高いという見方が強い。