本立てが倒れてしまう最大の要因は、底面と設置場所の摩擦力の低さにあります。一般的なL字型ブックエンドは軽量なものが多く、机の滑らかな天板の上では本を支えるグリップ力が不足しがちです。
もうひとつの決定的な理由が、本を抜き取った瞬間に発生する荷重バランスの崩壊とテコの原理です。並んでいる本がぎっしり詰まっている間は左右からの圧力で自立しているように見えますが、中央の1冊を抜くことで支えを失った隣の本が一気に傾きます。このとき、傾いた本の重量がブックエンドの上部に横方向の強い力として加わり、底板が浮き上がって一瞬で倒れてしまうのです。
この問題を根本から解消するための対策は非常にシンプルです。底板に「しっかりとした下向きの荷重をかけること」、そして「底面の摩擦係数を極限まで高めて横滑りを防ぐこと」の2点を徹底すれば、本立ては驚くほど微動だにしなくなります。