硬貨の出金で1円たりとも無駄なコストを払わないためには、ルールの隙間を突く具体的な防衛策が欠かせない。最も基本的かつ強力な手法は、有人店舗の窓口が設定している「無料取扱枠」の徹底活用である。
窓口では、50枚までの硬貨取り扱いであれば手数料が免除される仕組みが維持されている。端数の現金が必要な場合は、ATMを避け、平日の日中に整理券を受け取って窓口で払い戻し請求書を記入するのが確実な自衛策となる。その際、引き出す硬貨の合計枚数を正確に49枚以下にコントロールすることが鉄則だ。1枚でも超過すれば、その瞬間に手数料枠が跳ね上がる。
もうひとつの実践的なテクニックは、千円単位での紙幣出金と、端数分のデジタル処理を組み合わせる方法だ。端数を無理に硬貨で引き出すのではなく、預金残高をきりの良い数字に調整してから紙幣として引き出す。わずか数十円の端数は口座内に残すか、後述するオンライン送金を活用して別口座へ移動させることで、硬貨の物理移動そのものを回避できる。