back numberの真骨頂は、清水依与吏の歌声だけではない。小島和也(ベース)と栗原寿(ドラムス)のリズム隊が支えるタイトでしなやかなグルーヴがあってこそ、センチメンタルな歌詞が甘ったるい感傷に沈まず、疾走感あるポップ・ロックとして成立する。
イントロの涼しげなギターフレーズから、サビで一気に感情が爆発するダイナミクス。小島和也のメロディアスかつ芯のあるベースラインと、栗原寿の心情に寄り添うようなドラマチックなドラミングは、まるで夏の夜風が吹き抜けるような立体的な音像を構築している。スリーピースバンドとしての確かな力量が、切ない情景をより鮮烈に描き出しているのだ。