世界各国の主要気象機関が算出するアンサンブル予報(集団予測)では、進路の振れ幅を残しつつも主要なシナリオが絞られつつある。欧州中長期予報センター(ECMWF)のモデルは、伊豆諸島付近を経由して関東沖を掠めるように北東へ抜けるコースを予測。一方、アメリカ海洋大気庁(NOAA)のGFSモデルは、やや西寄りのルートを辿り、紀伊半島から東海地方へ直接上陸する可能性を弾き出している。
どちらのシミュレーションであっても、本州近海に停滞する秋雨前線が台風からの湿った空気で活発化する点では共通している。台風本体が遠く離れていても、前線に伴う線状降水帯が発生すれば、早期から記録的な大雨に見舞われる危険性が極めて高い。