都内の伝統的な銭湯といえば、どこかこぢんまりとした情緒を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、ここは違う。4階建ての自社ビル全体を活用した巨大な構造は、初めて訪れた者を一瞬で圧倒する。
男湯・女湯ともに広々と確保された大浴室には、自然光がふんだんに差し込む大きな窓が配置されている。高い天井が生み出す抜群の開放感は、都市生活で知らず知らずのうちに縮こまっていた身体と心を一気に解き放つ。着替えスペースから浴室、洗い場に至るまでゆとりを持たせた動線設計がなされており、混雑時であっても窮屈さを感じさせない工夫が随所に凝らされているのだ。