2015年12月の開業から丸10年。荒井から八木山動物公園までを繋ぐ地下鉄東西線は、すっかり仙台市民の「第二の背骨」として定着した。開業初期にささやかれた採算への懸念を跳ね返し、沿線には新しいマンション群や商業施設が相次いで誕生。東北大学青葉山キャンパスへの通学利便性が飛躍的に高まったことも、若年層の回遊性を押し上げる要因となった。
2026年現在の利用実績は、コロナ禍前の水準を完全に超え、1日平均乗車人員は過去最高レベルを維持している。とりわけ仙台駅での南北線との乗り換え移動は、スムーズな誘導レーンの増設によって混雑が大幅に緩和された。10年という歳月は、東西線を単なる鉄道路線から、都市の成長を牽引するエンジンへと育て上げた。