過去の大規模震災における避難所生活の記録や現場の声を集約すると、標準的な新聞紙スリッパには2つの明確な弱点が存在することが浮き彫りになっています。
被災者の証言で特に目立つのが、「トイレや給水所の床が濡れており、一歩足を踏み入れた瞬間に新聞紙が水分を吸って破裂した」というトラブルです。紙である以上、耐水性の欠如は致命的な欠点となります。
もう一つの問題が「歩くたびにパタパタと踵(かかと)が浮き、脱げそうになって足指に余計な力が入る」という疲労感です。物資を運ぶ際や階段の昇降時に脱落しやすく、転倒事故の原因にもなりかねません。こうした現場のリアルな摩擦を解決するためには、後述する追加の一工夫が不可欠です。