寺社巡りや厄除け参拝において、長年ネット上でも混同されがちなテーマが「関東の三大師」と「関東三大師」の定義の違いです。この2つは祀っている開祖も宗派も全く異なります。
- 関東の三大師(天台宗・元三大師):佐野厄除け大師(惣宗寺)、青柳大師(龍蔵寺)、川越大師(喜多院)など。平安時代の高僧・元三大師(良源上人)を祀る。
- 関東三大師(真言宗・弘法大師):川崎大師(平間寺)、西新井大師(總持寺)、観福寺大師堂。弘法大師(空海)を祀る。
佐野厄除け大師の正式名称は「春日岡山 転法輪院 惣宗寺(そうしゅうじ)」であり、天台宗の由緒ある名刹です。その起源は天慶7年(944年)、藤原秀郷公が平将門の乱を鎮定した際、国家安泰と戦没者供養のために創建したことに始まります。
さらに江戸時代初期、徳川家康公の遺骸を久能山から日光東照宮へ改葬・移送する途中、慶長19年に惣宗寺に御霊柩が宿泊安置された歴史を持ちます。境内には徳川家康公の御宮御遺門や秀郷公の墳墓が残されており、単なる厄除け寺にとどまらない重厚な歴史遺産を宿しています。
なお、遠方で参拝が難しい方や多忙な方向けに、佐野厄除け大師ではお守りや護摩札の郵送授与・郵送祈祷にも公式対応しています。また、1年間の役割を終えた古いお札やお守りは、境内に常設されている「古札納所」へ納めることで丁寧にお焚き上げ供養されます(郵送での返納受付も可能)。