我が子を失った親たちの苦しみは、震災が収束した後も長く続く。特に、災害関連で子どもを亡くした親は、「自分がもっと気をつけていれば」という強い自責の念に駆られやすい。しかし、周囲からは「早く前を向いて」「次のステップへ」といった無神経な言葉が投げかけられ、傷口をさらに広げることになる。
日本におけるグリーフケア(喪失の悲しみに寄り添う支援)は、欧米に比べて大幅に遅れている。特に震災という極限状態での喪失に対しては、専門的な知識を持ったカウンセラーによる長期的なサポートが必要不可欠だ。遺族が悲しみを吐き出せる安全な場所が、今求められている。