物語の舞台となった鎌倉市極楽寺周辺の風景は、ドラマのもう一つの主役と言っても過言ではない。江ノ島電鉄の極楽寺駅や、風情ある石段、緑に囲まれた古民家カフェ「ナガクラ」のモデルとなったロケーションなど、現地には今もファンが聖地巡礼に訪れるスポットが数多く点在している。
現場の空気感を大切にする撮影クルーによって、四季折々の鎌倉の光や風、海の匂いまでがカメラに収められた。実は、千明と和平の長回しの掛け合いの多くは、役者同士の阿吽の呼吸によって台本以上の即興的なニュアンスが加わっていたという。現場スタッフの笑いを誘いながら作られたというこれらの未公開エピソードや撮影秘話は、作品が持つ独特のリズムが現場の空気そのものから生まれていたことを物語っている。