二人の交際がスタートした1970年代半ば、日本中に爽やかな旋風を巻き起こしていた国民的人気スターと、凛とした気品でスクリーンを彩っていた女優の極秘愛は、まさに時代のビッグニュースだった。当時、映画会社の巨頭である松竹の専属女優として映画やドラマで活躍していた五十嵐淳子と、飛ぶ鳥を落とす勢いだった若手トップ俳優の共演は、撮影現場の張り詰めた緊張感の中で一気に距離を縮めさせたという。
当時、アイドル的な高い支持を得ていた時期だけに、交際発覚から間もない電撃結婚の発表は芸能関係者や世間に大きな衝撃を与えた。しかし、当時の騒がしい報道過熱をよそに、二人が選んだのは互いを心から信じ抜く誠実な道だった。メディアのフラッシュを浴びながらも見せた晴れやかな笑顔と揺るぎない覚悟は、その後数十年続く円満な家庭の原点となっている。