ネットの掲示板や動画SNSで長年囁かれている「脂性肌・オイリー肌には乳液はいらない」という説は、皮膚科学的には重大な誤解です。
化粧水の主成分は90%以上が水分であり、単体で塗布しただけでは塗布後数分で蒸散します。この際、角層内部の水分まで巻き込んで蒸発する「過乾燥現象」が発生します。脂性肌であっても、水分を閉じ込める油分やポリマーによる適度な密閉(エモリエント効果)が不可欠です。
ただし、重たいミネラルオイルやシアバターなどの高油分クリームを塗る必要はありません。選ぶべきは、「オイルフリーのジェル」や「ノンコメドジェニックテスト済み乳液」です。シリコンや親水性ポリマーをベースにした低油分アイテムをパール1粒大薄く伸ばすことで、水分の蒸散を防ぎ、日中の皮脂分泌を劇的に抑制できます。
また、脂性肌におけるスキンケアの正しい順番は以下の通りです:
- 洗顔:アミノ酸系または適度な洗浄力のある洗顔料でTゾーンから優しく洗い流す(擦り洗いは厳禁)。
- 化粧水(プレケア含む):ビタミンC誘導体や収れん成分、ナイアシンアミド配合水をハンドプレスで浸透させる。
- 美容液(必要時):皮脂抑制や毛穴引き締め用のセラムをスポットまたは全顔に塗布。
- 乳液・ジェル:オイルフリーまたは軽やかなノンコメドジェニックジェルで水分の蒸発にフタをする。