かつてテレビ番組の成否は、翌朝に弾き出される世帯視聴率だけで測られていた。しかし、その常識は完全に過去のものとなった。現在の評価基準は、見逃し配信サービス「NHKプラス」での再生回数や、SNSでのエンゲージメント率へと移行している。
特に火曜22時という枠は、仕事や学業を終えて一息つくプライムタイムの終盤に位置する。リアルタイムで見られずとも、深夜や翌日の通勤時間帯にスマートフォンで消費される傾向が極めて強い。NHKはこの視聴行動の変化をいち早く捉え、配信での見栄えや、途中で離脱させないテンポの良い編集を徹底している。結果として、数字の上では見えにくい「熱狂的なファン層」を確立することに成功したのだ。