本作のアクションの質を飛躍させた立役者が、主演であり後にフィリピン武術「カリ」や「ジークンドー」のインストラクター認定を受けることになる岡田准一の存在です。岡田は撮影前からアクションチームと密接に連携し、実戦的な近接格闘術(CQC)のムーヴメントを現場に持ち込みました。
第四係のメンバーもまた、撮影開始の数カ月前から厳しいフィジカルトレーニングを課されました。真木よう子は撮影裏話として、以下のような過酷なエピソードを明かしています。
「岡田さんとのアクション稽古は本当に手加減がなくて、痣ができるのは日常茶飯事でした。でも、岡田さんが『真木さんは身体の芯がブレない。本気でぶつかってきてくれるからリアリティが出る』と信頼してくれたことが何より嬉しかった」(当時のメイキング映像および制作発表での証言)。
特にファンを唸らせたのが、警視庁採用のけん銃「SIG SAUER P230JP」の構えと射撃フォームの美しさです。銃口のブレを抑えるツーハンドホールド、ターゲットに対する的確なサイティング、マガジンチェンジの無駄のない所作など、元警察関係者やミリタリーアドバイザーの指導を寸分違わずトレースした挙動は、日本の刑事ドラマのレベルを一段階引き上げたと絶賛されました。