ジェラートの味を決定づけるのは、ベースとなるミルクの質だ。ここ上ノ原牧場カドーレでは、牛舎と工房が目と鼻の先にある。ストレスフリーな環境で育まれた牛たちから毎朝届けられる搾りたて生乳を、時間を置かずにすぐさま低温殺菌。成分を極力壊さず仕込むため、市販の牛乳では決して味わえない芳醇な香りと自然な甘みがそのままカップに閉じ込められる。
「乳化剤や余計な添加物に頼らず、素材そのものの力で勝負する」という職人の哲学は徹底している。脂肪分控えめで舌触りは驚くほどなめらか。濃厚なのに重たくない絶妙なバランスこそ、酪農家が直接手掛けるジェラテリアならではの真骨頂といえる。