日本の贈答文化もまた、音を立てて変化している。仰々しい木箱に入った高級フルーツやハムのセットを贈る習慣は急速に薄れ、より軽やかでパーソナルな「マイクロギフト」が主流となった。
千円から二千円台の手頃な価格帯でありながら、圧倒的な特別感を演出できる手のひらサイズの缶。同僚へのちょっとした感謝、久しぶりに会う友人への手土産として、これほど重宝する存在はない。SNSで住所を知らない相手にも贈れるデジタルギフトと連動し、店頭で相手の好みのフレーバーをアソートしてそのまま発送するサービスも定着した。形式的な儀礼から、体温の通ったカジュアルなコミュニケーションへ。その結節点にこの小箱が収まっている。