高齢出産、アメリカでの卵子提供、夫の前歴を巡る週刊誌報道――野田氏と真輝さんを取り巻く環境には、常に世間の容赦ない視線が注がれてきた。「障害のある子を政治利用しているのではないか」「私生活を明かしすぎだ」といった無神経な中傷がネット上に溢れた時期もある。
それでも野田氏が発信をやめなかったのはなぜか。そこには、光の当たらない場所で孤独に押しつぶされそうになっている障害児家庭の「防波堤」になりたいという、ある種の悲壮な決意が透けて見える。自分が批判の矢面に立つことで、医療的ケア児という存在を社会の当たり前の風景に押し上げる。その覚悟こそが、メディアの執拗な追及にも怯まない姿勢を支えてきた。
家庭内では、夫である文信氏との役割分担も確立されている。政治家として多忙を極める野田氏を、夫が日々のケアや送迎の実務で支える。幾多の逆風を乗り越えてきた家族の絆は、外野の喧噪をよそに強固さを増している。