時計の針を少し巻き戻してみよう。二人の原点と言えば、やはりあの北海道の雪景色が脳裏に浮かぶ。『優しい時間』で見せた若き日の繊細なやり取りは、今なお多くの視聴者の心に深く刻まれている。当時から二人の間には、教えられた演技プランを超えた特別なシンパシーが存在していた。
それから長い年月が経ち、長澤は数々の映画賞を総なめにする大女優へ、二宮は圧倒的なリアリティで役柄に命を吹き込む唯一無二の俳優へと深化を遂げた。それぞれが独立した輝きを放ち続ける中で培われた圧倒的な演技力。今回の再共演では、その互いへの絶対的な信頼感が、画面から溢れ出る圧倒的な強度となって表れている。