長澤まさみのキャリアを振り返ると、彼女は常に身体表現に対して自覚的だった。かつて映画『MOTHER マザー』で自堕落な母親を演じた際も、どこか退廃的な雰囲気を醸し出すために生活感を漂わせる肉体へとシフトしていた。役ごとに骨格すら変えて見せるかのようなそのアプローチは、ハリウッドの名優たちにも通じるものがある。
今回の変化もその延長線上にある。彼女にとって、身体は表現のための最大の道具なのだ。ビジュアルの美醜を超えたところにある「リアリティ」を掴むため、彼女は自らの肉体を削り落とすことを厭わない。