卓球という競技の世間的なイメージを劇的に塗り替えた要因として、スポーツメディア業界のデジタルシフトは見逃せない。地上波の生中継にとどまらず、TVerでのリアルタイム配信やテレビ東京卓球チャンネルによるYouTubeの切り抜き動画が、若年層を含む新たなファン層を爆発的に開拓した。
コンマ数秒で繰り広げられる超高速ラリーの直後、全身を震わせて「チョレイ」と叫ぶショート動画は、デジタルプラットフォームで極めて高いエンゲージメントを叩き出す。静謐なチェスのような知性と、格闘技のような剥き出しのパッションが同居するプロ卓球の魅力。その中心に張本の象徴的な叫びが存在することで、卓球はエンターテインメントコンテンツとしても世界基準の熱狂を獲得するに至った。